しみ取りのレーザーは効果あります【元美容クリニック看護師の本音】
しみが何をしても消えなくて、しみ取りレーザーを検討している方へ。
しみのレーザー治療って実際どうなの?効果は?どんなレーザーがあるの?ダウンタイムは?費用は?などなど、不安があり、レーザー治療を行うかお悩みではありませんか?
本記事では、下記の内容を解説します。
この記事を書いている私は、美容皮膚科、脱毛クリニックでの看護師経験があります。改善した患者さんを沢山みてきたので、記事の信頼性の担保に繋がると思います。
しみ取りレーザーは効果があります
しみ取りのレーザーは、フォトフェイシャルなどの光治療では消えなかったしみやそばかすに非常に効果的です。
光治療では、ある程度しみを薄くすることは出来るのですが、大きいしみや濃いしみにはパワーが弱い為、効かないのです。
レーザー治療は、言ってしまえば皮膚を火傷をさせて、しみの黒色に反応させて、その火傷の治癒過程で皮膚を白くしていく仕組みです。
レーザーを照射して3か月程かけて、治癒していくのですがその過程は個人差があります。
従って、火傷の跡の色素沈着になる人もいれば、そのまま綺麗に白くなる人もいます。
しかし、ほとんどの方が色素沈着になったっとしても、元のシミの色味よりも薄くなるので満足されます。
その残った色素沈着の色味は、火傷の跡のため、レーザーを照射してもまた同じ過程を辿るだけなので、レーザー照射の適用にはなりません。
そこで、残った茶色さを少しでもくするために、ライムライトなどの光治療が非常に効果的になります。
ライムライト、レーザーの種類については、こちらの記事 【シミ治療】シミを改善する1番の近道はこれだった で説明しているのでご覧ください。
しみ取りのレーザーの種類とダウンタイムは?
失敗しない効果のあるおすすめのレーザー2種類について解説します。
・ルビーレーザー
★こんな方におすすめ
- 光治療で消えなかったしみ、そばかすを消したい
- 一週間程度テープを貼っても大丈夫
- 生まれつきのあざを消したい
- 【注意】同じしみの種類でも肝斑がある人は症状が悪化する可能性があるので医師に相談する必要あり
ルビーレーザーの詳しい仕組みは上のリンクで説明しているので割愛します。
ルビーレーザーとは、簡単に説明すると、しみの茶色さのみにレーザーを反応させて軽いやけどを起こして瘡蓋をつくり、それが剥がれることで茶色さを薄くしていく治療です。黒色のみに反応させるため、従来の炭酸ガスレーザーという皮膚に穴をあけるレーザーよりは綺麗にしみを薄くすることが出来ます。
しかし、綺麗な瘡蓋をつくることが出来ないと、瘡蓋が剥がれた時にまた傷が出来てそれがまた色素沈着になってしまうので、綺麗な瘡蓋をつくるためにキズパワーパッドのような役目を果たす、エアウォールというテープを一週間程度貼っていく必要があります。【一週間ほどで照射部分が瘡蓋となってポロリと剥がれおちます。】
綺麗な瘡蓋とは、乾燥していない潤った瘡蓋のことです。
乾燥した瘡蓋とは、よく転んだ後に出来るような傷を想像してみてください。皮膚から剥がれるときに皮膚への負担が非常に大きく、血が出てまた傷になり瘡蓋になってはまた血が出るを繰り返し、なかなか治りませんよね。この瘡蓋を乾燥させなければ、新しい皮膚が出来上がってきたときに、瘡蓋が剥がれても血が出ず、肌への負担を軽減できる為、綺麗に早く傷が治るのです。
レーザー後に、一週間程度、エアウォールが剥がれないようにして過ごすことが、非常に重要になってきます。
従って、ルビーレーザーは1週間程度のダウンタイムがとれないと難しい治療になります。
・ピコレーザー
★こんな方におすすめ
- 一週間テープを貼ることが出来ない
- 目まわりの細かいしみや薄いしみをとりたい
ピコレーザーの仕組みについても上記のリンクで説明しているので割愛します。
簡単にいうと、ルビーレーザーよりもピコレーザーは、ピコ秒という短い周期でやってレーザーを照射することでお肌にダメージを与えずにメラニンだけを微粉砕することが出来るレーザー機器です。
従って、今までのルビーレーザーでは取れなかった薄いシミや、目周りなどの照射しにくい部位までも治療することが出来るようになりました。お肌のダメージが少ないので、ダウンタイムが短く、テープを貼る必要がありません。ダウンタイムをどうしても取れない方は、ピコレーザーがお勧めです。
費用はどのくらいかかるの?
ルビーレーザー
しみの大きさによって変わります。
クリニックによってもちろん料金は変わりますが5㎜5以下が5,000円、10㎜以下が15000円、10㎜超えるごとに+5,000円程が相場になります。
ピコレーザー
直径1㎝程度で10,000円、2㎝未満で20,000円、以降1㎝ごとに+10,000円程が相場です。
※数が多いときは、セットでいくらというクリニックもあります。あくまで相場です。
しみ取り後のアフターケアは?
前述したように、レーザーによるアフターケアは、まず、綺麗な瘡蓋をつくるために、テープを貼る指示がでたらその通りテープを貼り、なるべく剥がれないようにすることです。剥がれてしまったら、泡をよく立てて洗い清潔にしてから、もう一度テープを貼り保護をします。必ず、医師の指示通りにしましょう。
1.2週間後には、茶色の瘡蓋が綺麗に剥がれ落ちて、ピンク色になります。そこから2.3ヵ月かけて、肌の色味が周りと馴染んできます。そこで、色素沈着になるか、綺麗に馴染んでいくかが判断できる時期になります。
もし、色素沈着が残ってしまったら?
もとより薄くなったとしても、色味が残るのは気になりますよね。
そこで、ハイドロキノンという美白成分入りの塗り薬が非常に効果的です。
ハイドロキノンとは?
メラニンの合成酵素であるチロジナーゼの阻害剤であり、メラニンの色素をつくるメラノサイトに対して細胞毒性があります。つまり、簡単にいうと、しみの原因であるメラニン色素を作らせなくする漂白剤です。
このハイドロキノン成分入りの化粧品を使用すると肌が白くなります。
レーザー後の色素沈着になった方は、レーザー照射後、2.3ヵ月経っていれば使用出来ます。
色素沈着になっていない方も、美白目的で使用する最もポピュラーな成分です。
美白のお肌になりたい方は、ハイドロキノンを使用するべきです。
プラスで、色味が濃い部位には、肌の生まれ変わりを促進するトレチノインも併用すると非常に効果的です。
ハイドロキノンの使用方法
- 洗顔フォームをやさしく泡立てて、なでるように洗います。洗顔フォームは、ハイドロキノン入りのものがあります。ハイドロキノン入りの固形石鹸が圧倒的に効果が期待できます。
- 洗い流すときは、皮膚をこすらないようにパシャパシャとぬるま湯をかけてよくすすぎます。皮膚をこすらないようにしましょう。
- ハイドロキノンクリームを茶色さの気になるところに塗ります。
- この時に、洗顔直後は、角質層が水分を多く含んでいるため薬剤の浸透がよくなり効きすぎることがあります。そのため、洗顔し、20分程度経ってから塗ることをおすすめします。
- ハイドロキノンクリームは、できれば、化粧水や乳液を使用しないほうが効果的です。
- どうしても使用したい場合は、化粧水、乳液をぬってっからハイドロキノンをお顔全体に塗り広げましょう。
ハイドロキノン入りのクリームは、クリニックでも処方は出来ますが、初診料がかかるのでインターネットからの購入がお得です。
ハイドロキノン入りのクリームの詳細は、こちらの記事【サンソリットHQクリームで美白に】をご覧ください。
シミ取りレーザーは効果が期待できます
しみ取りのレーザーは効果あります。しみで悩まれている方、光治療をしても消えない方は是非、レーザーを検討してみてください。
ダウンタイムがとれなくても、ピコレーザーであれば、ダウンタイムなしで施術可能です。
レーザー後は、色素沈着になることがありますが、ハイドロキノンのクリームを寝る前に塗れば白くなります。
レーザーを受けるのがまだ不安だな、、と思う方は、まずこのハイドロキノンを塗ってみるのもおすすめです。
レーザーがもし必要ないと診断された方も、美白になりたい方はハイドロキノンを塗っても問題ないです。
美容クリニックに通っているほぼ100%の方が、ハイドロキノンを使用しているくらいポピュラーなクリームなので、使用したことない方は、是非試してみてくださいね。
美肌になるためには、毎日の積み重ねが必要不可欠です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。